宮大工探訪 in 千葉
mの兄は宮大工です。ちょっと変わったものを建ててます。

ちょっと変わっているので、是非一度見てみたいと思ってました。

上棟式があると、兄が連絡をくれたので、見に行くことにしました。


今回の現場は千葉県の鋸山にある、日本寺。(お寺のある所へ移動しながらのお仕事です。前は淡路島でした。)

一山全部がお寺の敷地のようで、日本一多い石段がある。

上棟式とは、一般には建前と呼ばれているが、正式には「ムネアゲノマツリ」という。これは、家屋の 守護神や工匠の神をおまつりして、新しい住まいに災厄が起こらぬように祈念する祭事である。地方によっては、建主自身が棟木のところに上がって、お祓いをしたり 餅まきをしたりする。なお、幣串は式の後、屋根裏に納めて永久に保存される。最近は、一般家屋では省略されることがほとんどである。

前もって千葉の叔母の家に泊まり、当日、車でつれていってもらう。

式は11:30からだが、余裕を持って出発したら、9:30に到着。

しょうがないので、時間潰しがてら、山を散策する。

見晴し台からは富士山も見えました。(中央が富士山)
大きな石の大仏や多くの石仏がありました。石段を延々登るので、非常に疲れました。
非常に辛い散策を終え、11:10頃に、上棟式の場所へ戻る。

今回は、書院の上棟式。宮大工の皆様は白い服に着替えており、ちょっと吃驚。昔ながらのしきたりを守っているのが良くわかりました。

上棟式はお寺の住職、宮大工が並んで、幣串、鎚、等を持ち、建築中の屋内に入場。着席し、御払い、読経、焼香、が行われた。続いて外に出て、宮大工が屋根に登り、棟梁が祝詞(だとお思う)を読み、現場棟梁のかけ声で屋根を納める為の楔を打ち込みます。m兄は鎚で打ち込む役?をしていたのですが、現場棟梁の声の後、「おぉー」と大きな声をだしていて吃驚しました。
屋根に登る宮大工達

屋根の上にはお供えと幣串をおく台が作られてます。

三ケ所に打ち込んでいました。

建築中の書院内
無事屋根が納まった後は、お酒がふるまわれ、記念写真を撮影。約40分で終了。

今回は内々での上棟式なので、餅まきはないよ、と兄から聞いていたのですが、確かに、屋根からまくことはありませんでしたが、袋入りの紅白のお餅が配られました。

たくさん入ったお餅。

普通の餅投げだと、拾えないことがあるので、今回は確実にGet出来て良かったです。

振舞酒。

金箔酒でした。

式後、m兄に、今回の現場では何処を作ったのか聞いてみた。

書院入り口正面の彫り物と周囲の腰板を仕上げたそうです。彫り物は素晴しい出来で、住職さんに感謝の言葉を頂いてました。一番人目に触れる場所なので、結構重要な仕事だそうです。

兄が素晴しい仕事をしているのを見て嬉しく、また、誇らしく思いました。

この部分が腰板と言うのだそうです
m兄作。素晴しい彫刻
何十年後かに、また、ここを訪れ、兄の仕事を見てみたいと思う。

mは結婚祝に兄に文机を2個作ってもらっているが、作者名を入れてもらっていないので、入れてもらっておかねば。

これが将来、貴重な物になるかもしれない。

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